乳がんの再発や転移の場合、薬を用いた全身治療が行われます。
乳がんの薬物療法について、著しい進歩により薬の選択肢が広がっています。
乳がんの初期治療と同じように薬物療法の効果が期待できます。
ある臨床試験の結果に、再発や転移した患者さんの生存期間が、15年前と比較するとおよそ2倍に伸びたということがあります。
乳がんの薬物療法は、「ホルモン療法の薬」「分子標的治療薬」「抗がん剤」などから選びます。
●ホルモン療法の薬
乳がんは、女性ホルモン「エストロゲン」を取り込んで増殖していくものがあります。
これは、ホルモン感受性があるということで、ホルモン療法が選択されます。
使われる薬は、「抗エストロゲン薬」「LH?RH製剤」「アロマターゼ阻害薬」などです。
●分子標的治療薬
がん細胞の増殖を抑える薬です。
乳がんの再発や転移では、「HER2たんぱく」といい受容体に働きかける「トラスツズマブ」という薬が使われます。
そして、この薬の効果が得られないときは「HERたんぱく」と「EGFRたんぱく」に働きかける「ラパチニブ」という薬が使われます。
●開発中の薬
乳がんの再発や転移の治療薬として、現在承認申請されている薬があります。
この薬とは、血管新生阻害薬というものです。
がん細胞の血管新生を妨げる働きをします。
この薬は大腸がんや肺がんの治療薬として使われています。
乳がんおいては、延命効果があるのかどうかわかっていないのが現状です。